作曲家、武満徹の生誕80年トリビュートコンサートの告知ポスター、リーフレットの制作を致しました。ずいぶんと身に余るテーマでお話を聞いたあと、なんども再確認をしてしまいました。
武満作品の中でも映画音楽を主題に据えて、菊地成孔さん/大友良英さんがアプローチ。名だたる音楽家が演奏するというとても贅沢なコンサート。
このポスターに採用したカットとは別の、頬杖をついてカメラから目線を外し少し遠くを見ておられるポートレートは何度か見たことがありましたが、生誕80周年。生前に交流のあった音楽家が再解釈して演奏するという、ご生前の息使いを伝えるには、ある種、今しかない特別な時期。なので、今回はカメラに目線が来ているこのカットに必然を感じました。
チェンバロ、タップダンス、薩摩琵琶、笙、サインウェイブ、物音、と普段聴き慣れない楽器を織り交ぜた演奏、図形楽譜から音楽が立ち上がる瞬間、2つのバンドネオンとテープ音楽、3拍子の曲を3曲続けて、など、実験精神と新たな解釈を織り交ぜたとても完成度が高い上に、私のようなにわか知識しか持たないリスナーにとっても、武満徹作品への間口を広げてくれる非常に意義あるコンサートだったと思います。
このようなすばらしい機会を頂戴し、感謝せずにはいられません。